Rance~砂漠のガーディアン~
製品紹介 | |
メディア | オリジナルビデオアニメ |
出版社 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ |
出版年 | 1993年 |
監督 | 冨井恒 |
脚本 | あかほりさとる |
音楽 | 武井浩之 |
作画監督 | 山田捨吉 / 猫野乃之美 |
Table of Contents |
解説
1993年製、徳間ジャパンコミュニケーションズが手がけたOVA。前・後編の全2巻。ランスらしいエロとグロも健在の18禁アニメ。
あらすじ
冒険の依頼を受け、とあるオアシスの町、バトゥへとやってきたランスとシィル。オアシスの長であるアニーによると、三ヶ月前から「グリーンスコルピオン」なる盗賊団が少女たちを浚っていくのだという。盗賊団の壊滅と女首領の殺害を頼まれた二人は、やがて盗賊団のアジトである不気味な塔へと潜入していく。
登場人物
各人の紹介
- ランス(CV:矢尾一樹)
「ハイパー兵器」を「ギャラクティカマグナム」と呼ぶ以外はだいたい本編どおり。なお今作でもランスアタックを使うが、複数の衝撃波で敵方をバラバラに刻むけっこうエグい技となっている。
新シリーズ(5D)前に作られた作品のため、左利きではなく右利き設定。(旧設定のためか、ハニーに魔法が効いたりする描写もある)
- シィル(CV:岩坪理江)
本編1と2準拠の奴隷服を着用。本編よりもランスにベタ惚れな部分が強調されているほか、ランスの悪ノリに乗っかったコミカルな言動が多い。もちろんツッコミ役でもあるが、初期の彼女以上の変な子である。
- アニー(CV:松井菜桜子)
オアシスの長。荒くれ者たちに強姦された過去が原因で、とある秘密を有している。ランスは金銭の報酬よりも彼女の体が目当てで今回の冒険を引き受けた。
- ロンメル(CV:里内信夫)
中ボス的存在。とはいってもあっさりと倒されてしまうのだが、断末魔に「ほ……補給を……!」と叫ぶあたり芸が細かい。
- ウィリス(CV:渡辺美佐)
ノリノリで脱ぐ。素っ裸に羽衣を纏い、観音様のように胡坐を掻いた妙な格好で登場した。おまけにレベルアップの儀式はストリップそのもの*1であり、脱ぎ捨てた羽衣がランスとシィルに被さることでレベルアップという流れであった。
オリジナル要素
- 白血球ハニー
塔の中に大量に生息し、その名のとおり防衛機能を担っているハニー。手のひら大のサイズであり、一般的なハニーとは違い飛び掛ってくるだけだが、その際に顔から溶解液を垂れ流す恐ろしい陶器。
- アトラスハニー
盗賊団グリーンスコルピオンが復活させた超巨大ハニー。ゴールデンハニーに勝るとも劣らない巨躯を有しながら、ハニワ腕を高速回転させつつ凄まじい勢いで走ることができる。生物のハニーではなくあくまでも兵器としての存在なのか、体内で合体した操縦者の意のままにビームを放つ。このビームというのが相当な威力であり、エピローグではオアシスの町を一撃で消滅させてしまった。
名シーン
- ふはは・・・天が呼ぶ、地が呼ぶ、女が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!ランス様!!見参!!
前編より 建物4階屋上にてランスがグリーンスコルピオン相手に盛大な自己紹介をやっているシーン。 このノリで盗賊団に向かっていくのだが、4階屋上にいることを忘れていたランスはそのまま転落する。
- すいません。グリーンスコルピオンさん?書留でーす
- あなたー?神を信じますかー?
- 奥さま。ウポポ化粧品ですが
後編より 塔に入るために実行されたランスの作戦。ランス本人がこれを実行して塔の中に侵入を試みるギャグシーン。 ランス七変化(笑)なお、別なドアにはカギなどかかっていなかった。
- ランス「馬鹿野郎!俺様はな、やらせてくれた女の願いはなるべく聞くことにしてるんだ!」
後編より それを聞くとどういうことになるか、ランスはわかっているのだが女の願いを叶えるために実行に移す。 終盤の名シーンから。
余談
ランス01のOVAのエピローグにて、ランスとシィルがリアから逃げたついでにJAPANやヘルマン等を横断していくシーンがあるが、最終的に砂漠地帯(おそらくキナニ砂漠)に到着する。二人で花火を見上げた場所は、『Rance~砂漠のガーディアン~』の舞台と酷似したオアシスの町……という一幕を映して、このOVAはおわりとなる。
いまだに本編や公式からネタにされず、黒歴史認定もしくは忘れ去られている説も囁かれている『Rance~砂漠のガーディアン~』だが、ひょっとすると上記のシーンは……?
特記事項
- 2019年5月1日Twitterにてアニメーター本谷利明氏より、前編の演出&絵コンテ、後編の絵コンテを担当されていたことが明かされた。(名義:秋山健士)
- 有名所では名作セガサターンRPG「GRANDIA」のアニメーションを手掛けたお方。
- 2019年8月7日Twitterにて元アリスソフト原画担当YUKIMI女史より、当時アニメ監督に「ゲームはやってない」と言い放たれ喧嘩になったと明かされた。
- 2019年10月25日Twitterにて上記ツイートに対し、本谷氏より「制作に原作ソフトを提供するよう求めたが、どうせPCがないからプレイできない適当にでっち上げろ、と返され仕方なくコンテ作業に入った」と釈明リプライがついた。
- 後編の演出を担当されたのはアニメーター冨永恒雄氏。(名義:富井恒)
コメント
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*1 ランスが45、シィルが40と高レベルであることからレベル神のお約束だったとも考えられるが、それにしてもこのウィリス、ノリノリである