カンパン
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解説
マリア・カスタードがLP3年に作成したロボット。正式名称はMA-1Bでありカンパンは通称。
人間の胴体程度のバケツまたは鍋のような合金製ボディが主体。下部から二本の脚が、上部の左右側面から二関節を持つ長い四本の腕が生えており、上部天板の中央から感知センサーらしきものが伸びている。動力源に知識を持つ鉱石「パープルヒララ」が用いられ、その一部から意識を拝借しており思考するロボットである。
自我を有しているものの、知識はパープルヒララやマリアからによるものであり、「哀しい」「好き」と言った単語を自然と思い浮かべるがその本質までは正しく理解できていない。とはいえデジタルな思考をしているわけではなく、描写からは自分の感情と単語がうまく結びつかないだけと推測される。自分が戦争のために作成されたことは理解している。
ボディ左胸部にチューリップマークが描かれているが、作中ではチューリップナンバーは振られていない*1*2。Super D.P.Sの販売はランス4より前のため、カンパンはチューリップ三号(戦車)の存在は知っているが、チューリップ四号(飛空挺)については言及していない。ランス4はLP2年の出来事なので情報が前後している。
マリアとカンパンでは
完成したものの動力系回路に異常があったため、思考はできるが行動も発声もできない状態であった。カンパン自身は原因が判っていたが、マリアに伝えられず改修は翌日持ち越しとなる。
マリアの就寝後、試行錯誤のうえ行動と発声が可能となる*3が、そこに現れた悪魔ヘケートにより「このままだとスクラップにされる」と唆され、「人間とSEXして人間になれ」との選択を突きつけられる。
提案に乗った場合はマリアを弄り倒した結果、渾身の逆襲を食らい稼動不能に戻る。提案を断り続けた場合は「思考と逆の行動をする呪い」を掛けられ結局マリアに手を出すことになるが、最終的にエネルギー回路を自己破壊して機能停止する。またヘケートの述べた人間になる方法はただの戯言であり、どの結末を迎えても興味を失い退散していく。
最後にマリアは「またいつか動けるようにしてあげる」と誓い、カンパンの完成は一旦凍結された。
ランス10では
パイアールが作成したパーフェクトシリーズのPGを見たマリアがカンパンを思い浮かべる。
PGの思考はパイアールが作成した所謂一般で言うところの「人工知能」であるが、カンパンの思考は「パープルヒララを使用すれば出来る」という超論理から実装されたものである。(※そのためカンパンにはちゃんと音声発生装置が取り付けられており、偶然思考能力が宿ったわけではない)
人間関係
特記事項
- カンパンの作成年は、アリスソフトBlogの2013年2月7日の「マリア史編纂室」より
- 上記記事ではカンパンを「人工生命体」と表現している
- マリアの妙な拘りにより、状況修復回路、自爆装置等を搭載している
- 大帝国においても平賀津波博士によりパープルヒララを用いた頭脳戦艦夕張が開発された
- パープルヒララに船体とコンピュータを与えて難しいことも思考できるようになった模様
- なんちゃって人工知能ではあるが、後のCOREの惨劇を思えばとてもマイルドな存在
- こっちの世界には類似鉱石グリーンヒララが存在し、頭脳戦艦二番艦香椎となる
名台詞
画像
©アリスソフト
コメント
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*1 ただし一号や三号を「キョウダイ」と呼んでいる
*2 ランス10の工場長マリアカードにおいてチューリップ5号と表記された
*3 その後の描写から悪魔ヘケートの思惑により稼動可能となったとも考えられる